鰆(サワラ)の栄養成分や食べ方、選び方
鰆(サワラ)に多く含まれるカリウムは、食塩に含まれるナトリウムと結びつき、摂りすぎた塩分を体外へ排除する働きがあるため、高血圧の予防やむくみをとる効果があります。
それから鰆には、発育や美容のビタミンになるビタミンB2も多く含み、皮膚や髪をみずみずしく保ち、口や胃などの粘膜を健やかにする働きもあります。
また、鰆(サワラ)に多く含まれるナイアシンは、2日酔いを予防したり血行をスムーズにする働きがあるので、冷え症や皮膚の炎症などにも有効だそうです。サワラはそのほかに、ビタミンDも多く含んでいます。ビタミンDは腸でカルシウムの吸収率を高める作用があるため、サワラを効率良く食べると骨が丈夫になります。骨そしょう症などの予防、改善にもお役立てください。
しかし、なんといってもサワラは脂がたっぷりとのった、旬の寒サワラの刺身が最高に美味しい。頭よりも尻尾に近い身がおいしいので、切り身を買うときは、ぜひそちらを選びましょう。
鰆(サワラ)の店頭での選び方
鰆(サワラ)の店頭での選び方ポイントは身の堅さです。少し身を触ってみて、かたいものがいいそうです。
腹が柔らかいものはダメ。そして、銀色が鮮やかなもの、さらに黒っぽいものがいいそうです。
魚屋さんでは「サワラぬ神にたたりなし」と、いうダジャレも出るくらい、新米にはサワラをサワラせないそうです。それは、鰆(サワラ)の身は水分が多く、すぐ腹が破けるほど柔らかいので扱いが難しいため。
さばいている途中でも、どんどん身割れをおこすので、サワラは魚屋さん泣かせの魚ということです。